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年次贈呈式の報告

ソロプチミスト日本財団 令和4年 年次贈呈式

日時 令和4年11月8日(火) 14時00分
会場 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)  

 「ソロプチミスト日本財団 令和4年 年次贈呈式」は、11月8日(火)青空のもと、広島県立総合体育館で開催されました。本年もコロナ禍の中での開催となりましたが感染予防を徹底し、3年ぶりに通常開催に近い形式で式典を行いました。
開会式ではご来賓の湯﨑英彦広島県知事、松井一實広島市長のご祝辞を披露しました。また、外部選考委員の森正樹先生、堀井茂男先生にもご出席いただきました。
第43回贈呈式では国内または海外で活動している40の個人や団体の代表をお招きし、日本5リジョンから出席した190クラブ1,129名のソロプチミストが見守る中、各賞の 贈呈を行いました。
受賞者の喜びの声に感動をいただき、奉仕の尊さと財団
創立の基本理念を再認識する式典となりました。

開会式

 

 年次贈呈式は千 容子理事長の開会の辞で始まりました。
続いて、サポーティングクラブを代表し国際ソロプチミスト広島の大久保 和子会長より歓迎の辞がありました。

千 容子 理事長 大久保 和子 会長

 

第43回贈呈式

*受賞者のプロフィールはこちらからご覧いただけます

東海大学副学長・医学部長の森 正樹先生から支援・奨励事業選考の講評をいただきました。

女性研究者賞とドリーム賞は各1名に贈呈されました。
森 正樹 先生  
本年度の女性研究者賞は山形大学農学部 栽培土壌研究室 准教授の佐々木由佳さんへ贈呈されました。
佐々木さんは当財団の支援金で、農林水産業や食品加工の現場で発生する有機性廃棄物を肥料化し、その肥料を水稲栽培に利用する仕組みを構築することを目的に、「地域内有機資源を活用した費用対効果の高い水稲用肥料とその施肥設計システムの開発」をテーマに研究されます。
      「女性研究者賞」 佐々木 由佳 さん
           (推薦クラブ SI山形)
 
        「ドリーム賞」 反田 恭平 さん
(推薦クラブ SI札幌ノイエ、SI宇都宮、SI姫路西)
本年度のドリーム賞はピアニストの反田恭平さんへ贈呈されました。
反田さんは高校3年生だった2012年に若手音楽家の登竜門として知られる日本音楽コンクールのピアノ部門で1位を獲得。ロシアの国立モスクワ音楽院留学中の2015年にタカギクラヴィアを経て日本コロムビアからCDデビューをされました。2017年からワルシャワ音楽院へ移り、2021年に行われた第18回ショパン国際ピアノコンクールで2位に入賞されました。現在はウィーンで指揮者としての研さんを積みながら、国内外で活動を続けています。
また、日本に音楽院を創設するという目標のため、若手音楽家が大切な時期に音楽に専念できる環境を整えること、またプロとして活躍する中の一つの要素として、学生の時からオーケストラとの共演経験を積むことも重要と考え、株式会社の「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」を奈良に設立し、世界に向けて音楽を広めるべく活動をされています。
   
平成31年度「女性研究者賞」の 田川 美穂 さん
(推薦クラブ SI名古屋-中)
名古屋大学 未来材料・システム研究所 未来エレクトロニクス集積研究センター・准教授の田川美穂さんから研究報告がありました(コロナ禍の中で計画どおり研究を進められなかったためご本人より申請を受け、支援期間を1年延長しました)。
田川さんは「DNA修飾ナノ粒子超格子の結晶スポンジ法による異種ナノ素材のハイブリッド超格子化」をテーマに研究を進めDNAの配列や鎖長(分子の長さ)、結晶化溶液の組成を最適化することにより、空隙率が高くスカスカなDNA修飾ナノ粒子の単結晶を高品質で作製することに成功しました。
世界的にエネルギー問題が深刻化している中、本研究において将来的に超省エネルギーで駆動するデバイスに応用される可能性のある成果が得られたことで、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。
理化学研究所 主任研究員の坂井南美さんから研究報告がありました。
坂井さんは自身が主宰する、「星・惑星形成研究室」で星や惑星が形成される過程と、形成過程における物質の進化を研究しており、当財団の支援金で「分子分光測定に基づく原始惑星系円盤の化学進化の解明」をテーマに研究されました。
自身が開発した装置を用いて、⑴有機分子の希少同位体種の分光測定を行い、⑵公開用データベースを構築、さらに⑶それらのデータを用いてアルマ望遠鏡で原始惑星系円盤の観測を行うことで、原始惑星系円盤の化学進化過程の解明を行いました。本研究において星間化学研究に貢献する結果が得られたため、学会での報告や論文出版などに取り組んでいます。
令和2年度「女性研究者賞」の 坂井 南美 さん
(推薦クラブ SI東京-桜)
公益財団法人慈圭会 慈圭病院理事長の堀井茂男先生から顕彰・援助事業選考の講評をいただきました。

千嘉代子賞は3件、社会ボランティア賞は 35件、学生ボランティア賞は10件に贈呈されました。
援助事業は、活動資金援助と災害復興援助をあわせて 12件に資金援助を行いました。
堀井 茂男 先生
 

拍手をうける「社会ボランティア賞」受賞者
各リジョンの受賞者を代表して5名から受賞のことばを頂きました

読み聞かせ「こっこの会」
代表 菅野 厚 さん
(北リジョン)
和田 信一 さん
(東リジョン)
小山 さち子 さん
(中央リジョン)
   
  阪井 ひとみ さん
(西リジョン)
壱岐・島おこし応援隊「チーム防人」
代表 中山 忠治 さん
(南リジョン)
 
学生ボランティア賞は10件へ贈呈されました。
ご本人提供の映像で活動の様子を紹介しました
名知仁子さんは「特定非営利活動法人ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会」の代表として自立循環型の医療援助を続けています。
勤務医として働く中で日本の医療のさまざまな疑問を感じるようになり、2002年に国境なき医師団に日本人5人目の医師として入団。途上国での医療活動に従事され、ミャンマーの死亡率の高さの原因には栄養不良があり、医療だけでは救えない。健康の基本は食生活からとの思いで菜園作りを計画されました。貧困、飢餓、病気に苦しむミャンマーの貧しい地域の人々に寄り添い、共に生活し、保健衛生・栄養・農業などの指導を続けておられます。
贈呈式に合わせてミャンマーから帰国いただきました。
「千 嘉代子 賞」 名知 仁子 さん
(推薦クラブ SI弘前、SI埼玉、SI児島、SIローズ福山)
 
公文和子さんは英国のリバプール熱帯医学学校で修士(熱帯小児医学)を取得され、シエラレオネやカンボシアでの病院勤務を経て2002年からケニアに移り、国際的なNGOでの医療活動やJICAの専門家として活動されました。
現在は、SDGs目標3の「すべての人に健康と福祉を」を目指して、2015年に首都ナイロビ郊外に障害児とその家族のための「シロアムの園」を開設され、約20名の専門家が障害児療育に携わっていらっしゃいます。
贈呈式に出席いただけませんでしたが、ビデオメッセージをいただきました。
「千 嘉代子 賞」 公文 和子 さん
(推薦クラブ SI郡山、SI甲府)
 
藤田千代子さんの小学生の頃の夢は教師になることでしたが、大学進学のために自立できて貯蓄も可能な看護師を目指されました。看護学校での勉強が面白くなった頃にマザーテレサの存在を知ることとなり、看護師を生涯の仕事に選ばれました。1988年、務めていた病院にペシャワール会代表の中村哲さんが講演に来られ、同会のパキスタンで活動する女性医療従事者募集に志願。その後、パキスタン北西部でのハンセン病治療や、アフガニスタンでの用水路建設に約20年間、中村さんと行動を共にされました。治安の悪化で2009年に帰国を余儀なくされましたが、現在も日本から後方支援活動を続けておられます。
「千 嘉代子 賞」 藤田 千代子 さん
(推薦クラブ SI福岡-東、SI宗像、SI佐世保)
 

常務理事報告

三島 寿子 常務理事

感謝状贈呈

サポーティングクラブ会長へ感謝状が贈呈されました

(国際ソロプチミスト広島、国際ソロプチミスト平和広島)

開催実績

開催日 式典会場 出席人数
令和4(2022)年11月8日 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ) 1,129
令和3(2021)年11月2日 ウェスティン都ホテル京都(京都市) 194
令和2(2020)年11月5日 中止 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)
令和元(2019)年10月9日 みやこめっせ(京都市) 2,279
平成30(2018)年11月13日 仙台国際センター 1,865
平成29(2017)年11月17日 パシフィコ横浜 2,069
平成28(2016)年11月8日 シーガイア コンベンションセンター(宮崎市) 1,696
平成27(2015)年11月11日 サンメッセ香川(高松市) 2,047
平成26(2014)年11月5日 神戸国際展示場 2,669
平成25(2013)年11月12日 朱鷺メッセ(新潟市) 2,079
平成24(2012)年11月8日 札幌コンベンションセンター 1,870
平成23(2011)年11月16日 グランメッセ熊本 2,622
平成22(2010)年11月25日 アイテムえひめ(松山市) 2,534
平成21(2009)年11月17日 みやこめっせ(京都市) 3,870
平成20(2008)年11月20日 パシフィコ横浜 3,082
平成19(2007)年10月16日 札幌コンベンションセンター 2,436
平成18(2006)年11月28日 福岡国際会議場 3,083
平成17(2005)年11月15日 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ) 2,845
平成16(2004)年11月17日 グランシップ(静岡市) 2,760
平成15(2003)年11月10日 幕張イベントホール(千葉市) 2,705
平成14(2002)年10月29日 山形ビッグウイング 2,598
平成13(2001)年11月27日 ビーコンプラザ(別府市) 2,717
平成12(2000)年11月28日 大阪国際会議場 3,449
平成11(1999)年11月28‐29日 ホテルニューオータニ東京
東京国際フォーラム
3,185
3,917
平成10(1998)年11月25日 シーホーク ホテル&リゾート(福岡市) 2,879
平成9(1997)年11月6日 パシフィコ横浜 3,118
平成8(1996)年11月26日 宮崎シーガイア 2,462
平成7(1995)年10月9日 ロイトン札幌 1,757
平成6(1994)年10月24日 東京ベイホテル東急(浦安市) 2,703
平成5(1993)年11月26日 ホテルニューオータニ大阪 2,634
平成4(1992)年11月11日 神戸ポートピアホテル 2,915
平成3(1991)年11月6日 仙台サンプラザ 1,835
平成2(1990)年12月1日 ホテルニューオータニ大阪 1,927
平成元(1989)年11月11日 ホテルニューオータニ博多 2,062
昭和63(1988)年11月12日 ホテルニューオータニ東京 2,167
昭和62(1987)年11月21日 国立京都国際会館 2,157